Conceptコンセプト

はじめに

上勝デジタルフォトプロジェクトとは

オーガニック素材の心地よさどこの家庭にも古い写真が残っています。しかし、プリントされた写真は虫食いや湿気、紫外線の影響を受けやすく、また災害によって散逸するかも知れません。モノは買い換えることができても、写真は、生きてきた証であり思い出そのものです。 町の歴史が記録された写真についても同じことが言えます。そこで、私たちが住む町の昔の姿を写した貴重な写真を、劣化することが ないデジタルデータとして保存し、それによって、地域の記憶を未来に残し、町内・町外の多くの方に見ていただこうと 「拝啓 そちらはいかがですか」-上勝デジタルアルバム- を作成しました。 このタイトルには、ご覧になっている方への問いかけとともに、 写真に写されたあの頃から現代への問いかけの二つの意味を込めました。これをご覧になっている現代に生きる皆さんが、この町のほんの少し前の風景や生活から何かを感じ取っていただければ幸せです。

私たちの上勝町

上勝町上勝町は、1955年(昭和30年)に福原村と高鉾村が合併して誕生しました。当時が人口のピークで、6,356人が住んでいましたが、現在の人口は約1,900人。四国で最も人口が少ない町です。

65歳以上の高齢者が人口の半分を占める、過疎高齢化の町ですが、お年寄りがパソコンを操り、料理の“つまもの”であるもみじや南天などを出荷する「葉っぱビジネスの町」として知られています。
ゴミ収集車がなく、住民自らがゴミ・ステーションに持ち込み、34分別を行い、ゴミゼロを目指す“ゼロ・ウェイスト政策”を日本で初めて実践している自治体としても注目を集めている町です。

徳島市中心街から町役場まで車で約50分。勝浦川の上流、徳島県の中央あたりに位置し、ブナの原生林や苔の森を残し、多くの棚田を今も守り続けています。約85%が山林で平地は少なく、標高100mから700mの間に55の集落があります。

スペシャルサンクス

「拝啓 そちらはいかがですか - 上勝デジタルアルバム -」では、家庭に保管されていた古い写真をデジタル化しました。写真は、次の方々からご提供をいただきました。ありがとうございました。
赤澤唯夫様、多田久子様、田中久友様、田中公明様、中野フクヱ様、新居丈市様、古森宮子様。

昭和31年にまとめられたアルバム「郷土のあゆみ」からは、個々の写真を掲載させていただくとともに、アルバムの体裁のまま特別コンテンツ「デジタル版・郷土のあゆみ」として収録させていただきました。「郷土のあゆみ」に掲載された写真を撮影したのは、次の方々です。ありがとうございました。
井上藤男様、杉本福様、藤原利光様、森善男様、大上治男様、高尾修様。

清井ヤヱ子様、山中昇様には、昭和10年代~20年代の生活について、貴重なお話を伺いました。ありがとうございました。

谷口文子様、仁木啓介様、藤井園苗様、森西秀樹様、山下俊洋様、横石知二様には、このプロジェクトに対し、さまざまな形でご協力をいただきました。ありがとうございました。